安全運転管理者とは?

安全運転管理者とは、事業者が選任する、自動車の安全な運転を確保するための業務を行う者です。道路交通法により、一定以上の自動車を使用する事業者には、安全運転管理者の選任が義務付けられています。また、自動車の台数に応じて福安全運転管理者の選任も必要です。

アルコールチェック義務化の対象となる企業は、乗車定員が11人以上の自動車が1台以上ある、または、その他自動車が5台以上ある場合です。※自動二輪車(原動機付き自転車を除く)は1台を0.5台として計算し、業務で使用する車両を台数として計算します。

対象事業者には
安全運転管理者選任の義務があります

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安全運転管理者の選任

安全運転管理者の選任

対象事業者は、拠点ごとに安全運転管理者を選任する必要があります。
※ 20台以上社用車を所有場合は「副安全運転管理者」を選任する必要もあります。

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安全運転管理者の任命にともなう届出

安全運転管理者選任の届け出

安全運転管理者を選任した日から15日以内に拠点を管轄する公安委員会に届け出をする必要があります。

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安全運転管理者任命の届出に必要な書類の作成

安全運転管理者等講習(毎年1回)

安全運転管理者になるには、年度内に1度、講習通知書で指定された本人が法定講習を受講する必要があります。

安全運転管理者の条件

安全運転管理者として認められるのは、すでに管理者としての実務経験があり、指導する立場の人です。

多岐にわたる
安全運転管理者の業務内容

運転者の運転前後のアルコールチェックを安全運転管理者が目視で確認

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運転前後の酒気帯び確認

運転前や運転を行なったた後の運転者に対して、酒気帯びがあるかどうかを、目視もしくは目視に準ずる方法に加えて、アルコール検知器(呼気に含まれるアルコールを検知する機器であって、国家公安委員会が定めるもの)による測定で確認します。
運転者の状態を確認することで、酒気帯び運転を防止し、安全な運転環境を確保します。

目視に準じた確認方法とは?

  1. カメラ、モニター等によって、運転者の顔色、応答の声の調子等とともに、アルコール検知器による測定結果を確認する方法
  2. 携帯電話、業務無線などによって、運転者の応答の声の調子等とともに、アルコール検知器による測定結果を報告させる方法

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酒気帯び確認の記録・保存

運転しようとする運転者及び運転を行なった後の運転者に対して実施した、アルコール検知器による酒気帯び確認の結果を正確に記録し、保存管理します。

※アルコール検知器使用義務化規定については、2023年12月1日から適用されました。

アルコールチェックの記録の保存・管理
安全運転管理者による運転者の指導

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運転者に対する指導

運転者に対し、「交通安全教育指針」に基づく教育のほか、自動車の運転に関する技能・知識そのほか安全な運転を確保するため必要な事項について指導を行います。

自動車の運転に関する技術や知識、適切な運転方法、交通規則の遵守、事故防止などについて教育することで、安全な運転を推進します。

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運転者の適正把握

自動車の運転についての運転者の適性、知識、技能や運転者が道路交通法等の規定を守っているか把握します。

05

運行計画の作成

運転者の過労運転の防止、その他安全な運転を確保するために、自動車の運行計画を作成します。

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交代要員の配置

長距離運転又は夜間運転となる場合、疲労等により安全な運転ができないおそれがあるときは、交替するための運転者を配置します。

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異常気象時等の安全確保の措置

異常な気象・天災その他の理由により、安全な運転の確保に支障が生ずるおそれがあるときは、安全確保に必要な指示や措置を講じます。

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安全運転の指示

運転者に対して点呼を行い、自動車の点検の実施状況や、病気や過労などで運転ができない可能性があるかどうかを確認し、安全な運転を確保するために必要な指示を与えます。

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運転日誌の記録

運転者には運転日誌の記入を促し、運転者や運転の開始と終了の日時、運転距離などの必要な情報を記録することで、運転状況の把握や適切な記録管理を行います。

運転管理の現場を悩ませる問題
こんな現象が実際に起こっています

安全運転管理者の負担がかなり大きいです!

深夜早朝・直行直帰の連絡待ちによる「人件費の増大」

深夜早朝・直行直帰など、安全運転管理者は営業時間外の連絡に備えて待機する必要かあります。連絡待ち=待機時間とみなされるため、当然人件費が発生します。
さらに安全運転管理者は「管理・指導する立場の従業員」から選任されているため、高い人件費を負担することになります。

多様な業務負担によって従来の業務が困難になる

法改正によって安全運転管理者に選任された従業員は、多岐にわたる管理業務を行う必要があります。
これらを遂行することによって、業務時間が圧迫されて従来行っていた業務を行うことが困難になります。

過度な負担による安全運転管理者のメンタルヘルス問題

安全運転管理者に選任された従業員は、多岐にわたる業務負担に加えて、営業時間外の連絡が増えるなど、過大な精神的ストレスと対峙することになります。最悪の場合、適応障害といった精神疾患を起こしてしまい、休職・退職してしまうリスクがあります。

安全運転管理者を引き受けてくれる人材がいない

安全運転管理者にとって負担が大きい状態が続いたり、退職者がでたりすれば、業務そのものに就任する人材はいなくなってしまいます。安全運転管理者のポジションが空席のまま、企業として法令遵守が難しくなります。

運転者への教育も悩ましい課題です

運転手が言うことを聞いてくれない…

新しいシステムを導入しても社員教育が不十分

アルコールチェックの業務効率化を図るためにアプリやシステムを導入したとしても、使い方があやふやだったり習慣化できなかったりするケースが少なくありません。
安全と法令遵守のためにも社員教育は必須ですが、実際に行うとなると手間と時間がかかります。

運転手がアルコール検知に非協力的

運転手がアルコールチェックに協力してくれず、法令遵守ができないケースも少なくありません。
そのような場合、就業規則の改定によって、運転手にも法令遵守させる仕組みを整えるなどの対策が必要になってきます。

アルコールチェック義務化の取り組みで
企業のリスクマネジメントが問われています!

義務化について意識しているけど、何からどう始めたらいいの?

うちの管理方法は法令にきちんと対応できているのかな?

安全のため必要なものだけど、人件費のコストは何とかならないかな・・・

企業や安全運転管理者の悩み

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