【2023最新情報】アルコール検知器はどれを使えばいい?選び方と適切な使用法をご紹介

アルコール検知器の義務化により、多くの人がどのタイプのアルコールチェッカーを購入すべきか疑問に感じているかもしれません。アルコール検知器の使用が義務づけられていますが、どの具体的な機器を使用すべきかは指定されていません。ここでは、おすすめのアルコール検知器とその使用方法について説明します。

アルコール検知器の種類

アルコール検知器は様々な種類がありますが、大きく分けて2つの種類があります。
「半導体式ガスセンサー」
「電気化学式(燃料電池式)センサー」

2つのアルコール検知器にはどのような違いがあるのか説明していきたいと思います。

半導体式ガスセンサーの相場とメリット・デメリット

半導体式アルコールチェッカーは比較的安価な製品が多く1000円〜10000円ほどの相場となっており、多くの台数が必要な場合でもコストを抑えて導入することが可能です。また、アルコール検知器が小型で携帯型といわれる持ち運びが簡単なタイプです。検知結果が早く、素早く確認することが可能で測定結果がすぐにわかります。
一方、半導体式アルコールチェッカーにもデメリットはあります。それは精度が低くなってしまうことです。半導体式ガスセンサーは酸素量でアルコール濃度を測定するため、呼気に含まれるアルコールに近い成分に反応しやすく、周辺環境にも影響を受けやすく正常な検知結果が出にくいためです。

電気化学式(燃料電気式)センサーの相場とメリット・デメリット

電気化学式(燃料電池式)アルコールチェッカーは、アルコール以外のガスへ反応しにくく、半導体式よりも高精度・高耐久になっており、周囲環境の影響も受けにくくなっています。しかし、価格相場は高く10000円〜40000円ほどになっており設置型といわれる、持ち運びをしないで使用するタイプが多くなっています。また、半導体式ガスセンサーと比較するとセンサーの反応時間が長く、検知結果が表示されるまで時間がかかってしまいます。

検知器の選び方は?

前述したように主にアルコール検知器は2種類に分けられますがそのほかの特徴として携帯型や据置型、Bluetooth対応型・データ管理のしやすさなど様々な比較要素が挙げられます。その中でも検知器を選ぶにあたって気をつけるべきポイントは検知器の精度です。
道路交通法では酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/Lとなっています。もし性能などを確認せず安いという理由だけで検知器を買ってしまうと、誤反応が出てしまいアルコール濃度が正しく表記されず、飲酒運転の事件や事故につながってしまう可能性があります。
安いという理由だけでアルコール検知器を買わずに、用途目的にあったアルコール検知器の購入をおすすめします。また、どのアルコール検知器であっても経年劣化などで誤作動を起こしてしまうこともありえるので、日頃からメンテナンスも忘れないようにしましょう。

おすすめのアルコール検知器は?

TANITA「EA-100」(半導体式ガスセンサー)6600円(税込み)

ANITA「EA-100」

安価な半導体式ガスセンサー検知器の中でも精度が高く、息を吹きかけるだけ吹きかけタイプで呼気中のアルコール濃度を手軽に確認できます。 ワイシャツの胸ポケットにすっきり収まるコンパクトなサイズなので、どこでも手軽に持ち運びが可能です。

中央自動車工業株式会社「SOCIAC NEO」(電気化学式センサー)32000円(税込み)

中央自動車工業株式会社「SOCIAC NEO」(電気化学式センサー)

Bluetooth搭載で測定結果を即データ管理、ストロータイプなので非接触で高精度なアルコール検知が可能で、3000件のデータを保存できます。アルコール検知したデータも直接PCにも飛ばせるので、管理が非常に便利です。

アルコール検知器を使う際の注意点

アルコールチェックをする際にアルコール検知器の使い方に気を付けなければ誤反応などがでてしまう可能性があります。アルコール検知器の正しい使い方の流れ・注意点を把握して未然に事故を防ぎましょう。アルコール検知器協議会(J-BAC)が定める正しい測定は以下の3つにまとめられています。

注意点①アルコールが含まれるモノを摂取しない

アルコール飲料(ノンアルコールビールも含まれていることがあります)はもちろん、ジュースや洋菓子、パンや納豆などの発酵食品もアルコールチェッカーに反応する可能性があるので注意しましょう。
自分で成分表を見るなど対策をほどこしましょう。また、アルコールの分解時間は体質・体重・体格・年齢・性別などにより個人差はありますが、厚生労働省が定める1単位を基準にするとおよそ4〜5時間になっています。
3単位以上摂取すると半日以上アルコールが体内から消えません。アルコールの分解は睡眠中遅くなるので、朝起きたときにも前夜のアルコールが残っているおそれが強く、この状態で運転すれば「飲酒運転」になってしまいます。

注意点②測定前に飲食を避ける

飲食直後は、正確なアルコール値が測定できない場合があります。アルコールチェックは飲食後うがいをするなどをすることをおすすめします。うがいをした後でも15分ほど時間をあけましょう。

注意点③使用回数・期限を守りメンテナンスを怠らない

アルコール検知器のセンサーは使用によって劣化するものであり、半永久的に使用できるものではありません。検知器ごとに定められた使用回数、使用期限を守ってください。また、精度維持のための修理、メンテナンス、校正、交換は必ずおこなってください。
以上の注意点を踏まえてアルコールチェックを行ってください。
また、アルコールチェックをした後も記録と保存を忘れずに行いましょう。

まとめ

アルコール検知器を選ぶ際には、その精度が最も重要な要素となります。道路交通法では、酒気帯び運転の基準値となる呼気中アルコール濃度は0.15mg/Lとされています。安価な機器を選ぶ際には、その精度が十分に保証されていることを確認しましょう。もし精度が低いと、誤ったアルコール濃度が示され、重大な事故につながる可能性があります。また、機器は定期的なメンテナンスが必要なので、日頃からその状態を確認しましょう。

アルコール検知器は安全運転のための重要なツールとなります。どの検知器を選ぶにせよ、使用方法を理解し、そのメンテナンスを怠らないことが重要です。一人でも多くの人がアルコール検知器を適切に使用し、安全な運転環境を保つことを願っています。